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【トクヴィル;アメリカのデモクラシー】

  • 執筆者の写真: 慧 務川
    慧 務川
  • 2022年12月1日
  • 読了時間: 2分

数ヶ月ぶりに新しい書物に手を出した。

内閣府に在籍していた頃、国会が随分と荒れていたので、西洋古典に色々と手を出して、民主政治とは何か考えを巡らせていた。


トクヴィルの「アメリカのデモクラシー」はその時買ったもの。


退職してからいつの間に読むことを忘れていたが、今の自分の活動と関連が近いテーマを扱った書なので、寧ろ今読んだ方が良かったかもしれない。


トクヴィルはフランス革命後のフランス政治体制の混迷を省察するため、

当時のアメリカの民主体制を「推奨することは目的でないが、もっとも完全、もっとも平和裡に民主化が進展した例として認め」研究した。


研究の目的はトクヴィルのいう「自然の通常の運行と歴史の持続的傾向を鑑みるに抗い難い」、人類の歴史的必然性ともいうべき「デモクラシーそれ自体の姿、傾向と性質、その偏見と情熱の形態を探究し、少なくともデモクラシーに何を期待すべきか、何を恐れるべきかを知る」ことだった。


今の私の最大の関心事でもあるため、

序文から得心のいく言葉ばかりだ。


「品行方正で慣習も穏やか、生活のゆとりもあれば教養も豊かで、そのために自然周囲の人の上に立つ清廉で穏和な人物が確かにいる。彼らは真摯な祖国愛に溢れ、国のために大きな犠牲を払うのも厭わぬであろう。ところが、この人々が文明の敵になることが往々にしてある。文明の弊害と恩恵とを区別せず、新しいものは悪いという観念を断ち切れないのである。


こうした人々のかたわらに、進歩の名において人間を物のようにみなし、正義を顧みずに効用を求め、信仰とかけ離れた知識、徳性と切り離された幸福を追う者がある。彼らは近代文明の戦士と自称し、不遜にもその先頭に立つが、他を蹴落としてその地位に就いても、ふさわしい資質に欠けるからそこに留まりえない。


では、われわれの居場所はどこにあるのか。」



 
 
 

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