【政策報告】学校施設の老朽化・雨漏り対策に取り組む!
- 慧 務川
- 10月8日
- 読了時間: 4分
市内小・中学校の校舎の老朽化・雨漏りは深刻
市内の小中学校校舎は469棟あります。そのうち314棟は築40年を過ぎており、そのほとんどの校舎で雨漏りが発生しています。
長寿命化改修工事で問題を解決
一般的な建築物の耐用年数は「60年」です。市では、躯体に対する補修や建築物外部、内部の改修、設備等の更新といった“長寿命化改修工事”を行い、校舎の耐用年数を「80年」に引き延ばす取組を各校舎に対して順次、行っています。
雨漏りについては、 この“長寿命化改修工事”で行われる「屋上防水」や「外壁塗装」を実施すれば、解決します。
(※長寿命化改修工事の順番を待たず、「屋上防水」「外壁塗装」だけ行う工事も今年度から一部の学校で実施することになりました)
「私の地域の学校も早く治してほしい!」
改修工事は順番に実施しており、計画が定められています(「学校施設長寿命化計画」)
この計画では、築年数や過去の改修後の経過年数、躯体の劣化状況等を勘案して順番を決めています。
令和2年度から令和9年度までに改修工事を実施する対象校舎のリストが「学校施設長寿命化計画」のp40-42に掲載されています。ご自身の周辺の学校が計画の対象となっているか、ご覧ください。
長寿命化改修計画は順調に進んでいない
問題は、計画が順調に進んでいないことです。令和6年度までに改修を計画していた校舎86棟に対して、実際に改修工事が完了したのはわずか48棟です。
原因は、コロナ禍で工事を取りやめた時期があったことや、学校の改修工事が工事事業者にとって「引き受けがたい仕事」となってり「入札不調」が頻発しているからです。
なぜ事業者にとって「引き受けがたい」のでしょうか。その理由は
・夏休み期間中工事を間に合わせなければいけいない契約になっている
・しかも、昔と比較して夏休み期間が短くなっている
・それなのに、工事事業者の週休2日制が法律で義務化された
・その上、近年の酷暑が続いている
などです。現行体制(夏休み期間だけで工事をお願いすること)に無理があるのです。
計画の大幅な遅れを取り戻す「仮設校舎設置」という策
このままでは、いつまでたっても老朽化・雨漏りの対策が進みません。そもそも、「夏休み期間しか工事できない」現行体制が、昔と違い問題なのです。年間を通じて工事ができれば、改修工事の実施スピードは2倍にも3倍にもなります。
そこで、解決の糸口となるのは、学校の校庭・グラウンドに“仮設校舎”を建設することです。改修工事対象の校舎の普通教室や特別教室の機能をすべて”仮設校舎“に移転し、校舎を「空っぽ」にします。「空き校舎」であれば、生徒の学習環境を大きく阻害せず、年間を通じて工事ができます
仮設校舎の設置なんて本当にできるの?
実際に、淵野辺小学校では仮設校舎を設置して通年で改修工事を行いました。神奈川県立高校でも同様の取組がなされています(城山高校等)。
この方式を広く(部活動のない)小学校を中心に採用していくべきで、令和7年3月議会において私が指摘し、教育委員会から「仮設校舎の設置を含め、校舎の改修を着実に実施できるよう取り組む」との答弁を引き出しました。
実現に向けた課題は
まずは予算の確保が課題です。校舎1棟の改修工事につき、約1億円の市の追加的財政負担が生じます。
また、仮設校舎の設置個所や安全対策等について、学校や地域と協議が必要なため、設計や工事の実施までにある程度時間が必要です。
このため、令和9年度以降の実現を現在目指しているところです。
<お知らせ>
体育館へのエアコン設置、トイレの洋式化も進めます
・令和7年度は「市債の積極的な活用」により、学校施設の改修予算は100億円計上されました(昨年度から36億円増)。
・このうち53億円が「長寿命化改修工事」に使用されます。
・残りの46億円は、校舎や体育館への空調設備の設置のほか、トイレの洋式化、施設のバリアフリー化、照明のLED化に活用されます。
・ご要望の多かった緑台小学校のトイレ洋式化について、本年度体育館を、来年度校舎のトイレ洋式化を行う予定となりました。



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